女性監督

お問合せ・注文先:パンドラ ℡ 03-3555-3987/info@pan-dora.co.jp  お申し込み方法

森の中の淑女たち

★『森の中の淑女たち』について上野千鶴子さんがお話になった時の動画がアップされています。
こちらからどうぞ。

監督: シンシア・スコット
1990年|カラー|101分|カナダ|日本語字幕版

カナダ、ケベック州の森。一台のバスがエンストを起こしたが、ガソリンスタンドも人家もない。乗客7人は全員が高齢女性で、20代の運転手も女性。この8人の女性が暮らしを共にしながらサバイブする中で、人生を振り返る。それぞれの大切な人生。それを見る観客には、ゆったりした気持ちが広がってゆき、見終わった後、いつまでも余韻に浸っていたくなる。
シンシア・スコット監督は、脚本を最後まで決め込まず、「異なる人生を経た高齢女性の乗ったバスが故障し、運転手と共に共同生活をする」、という大まかな状況設定だけを決め、運転手役以外は、演技経験のない女性たちを起用して、本作を撮影した。出演者の平均年齢は76才だったそうで、ドキュメンタリー畑だったスコット監督自身も、51才にして、本作で初の劇映画に挑戦。1993年、日本では岩波ホールで公開し大ヒットした。

1990年マンハイム国際映画祭グランプリ/バンクーバー国際映画祭観客賞
1991年クレテーユ国際女性映画祭観客賞/ジニー賞最優秀編集賞受賞。
1992年カネボウ国際女性映画週間オープニング作品受賞。

価格: 50,000円 (税抜・上映権付き 〔学校・団体など公共利用に限る〕)

ハリウッドとアジア女性

製作/監督/脚本: エレイン・H・キム
2011年|カラー|30分|アメリカ|(日本語字幕版)|字幕・ライナーノート解説:小林富久子(早大教授)
出演:ミーラー・ナーイル/クリスティーン・チャイ/エイミー・フジワラ・シェン他

第13回ソウル国際女性映画祭正式出品

エスニック・スタディーズの教材として最適!
ハリウッド映画がアジア女性をどのように描いてきたかを、具体的に映画を事例にして考察した1988年に作られた最初の版の反響が大きくて、新たな実例を加えてリメイク。米国ではロングセラー教材である。引用作品は『ブラック・レイン』『グラン・トリノ』『ミッション・インポッシブル』『チャーリーズ・エンジェル』他。また、インドのミーラー・ナイール(『サラーム・ボンベイ!』『ミシシッピー・マサラ』)などの著名な監督がインタビューに答えているのも興味深い。

価格: 40,000円 (税抜・上映権付き 〔学校・団体など公共利用に限る〕)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本作品は、アメリカの大学におけるエスニック研究の教材として企画されたものだが、日本でも国境を越える動きが盛んとなっている今、アジア人として自分たちが国際的にどう見られているか、どう自分たちを打ち出すべきかについて絶好の機会を提供するだろう。またジェンダーの点で後進国とも見られる日本にあって、世界的に甚大な影響力をもつハリウッド映画における、アジア女性一般への一面的な見方を知ることは、それに対抗する方策を考えることにも連なるだろう。

―――小林富久子さん(早大教授)

小林富久子 こばやし ふくこ
早稲田大学教育学部教授 アメリカ文学専攻。
主にアジア系アメリカ女性作家を研究。ジェンダー、人種、異文化コミュニケーションなど、アップデートな話題を積極的に研究テーマとして取り上げている。著書に『ジェンダーとエスニシティで読むアメリカ女性作家』(學藝書林)、『円地文子――ジェンダーで読む作家の生と作品』(新典社)。訳書に『ブック・オブ・ソルト』(モニク・トゥルン作/彩流社)、『月が赤く満ちる時』(トリン・T・ミンハ著/みすず書房)他。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3月26日に小林富久子さんのトーク付の試写をしましたところ、
感想をお寄せいただきましたので、ご本人の了解を得てご紹介いたします。

「ハリウッドとアジア女性」の製作 総指揮がAsian Women United of Californiaである ことに関心を持ちました。アメリカの多くのエスニシティ団体がそうであるように、この作品は「異議申し立て」としての側面を強くもっていると思います。それが、アジア系女性 の実際の「声」を多く作品内におさめていることに表れているのです。 また、本作が批判している「過剰に性的」か「従順」というアジア系女性の二つのステレオタイプ的描かれ方は、 そもそもハリウッド映画における白人女性表象がそうであったという歴史をもち、またユダヤ系女性といったマイノリティにもあてはまることですので、そうした他のエスニシティをもつ女性との差異がどこにあるかを考えるきっかけにもなるかと思いました。

―――川口恵子さん(映画研究・批評)
広告