パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭 2014/7/12四方田犬彦トークイベントレポート

2014年7月12日 トークイベントの模様

登壇した四方田さんは、今回の特集で未公開2本を見られることについての喜びを満面に浮かべ、「パラジャーノフのことを話しだすと止まらない」と、手に持ったノートを見ながらたくさんのエピソードを語ってくれました。

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まずはパラジャーノフの出身から結婚、投獄歴などを紹介。
「7年前にパリでパラジャーノフの作品展に行ったとき、パンフレットに<人生は窓だ><生きることは窓だ>と書いてありました。”窓”には”刑務所”の意味もあると思います。彼は3回、牢屋に入っています。」

「2回目の投獄の理由がポルノ雑誌を持っていたことによるもので、『火の馬』以後15年間映画を撮れなかった。ブニュエルもそうでした。30歳代から45歳までの貴重な時期で、大きな損失です」
「3回目は、1982年、役人に賄賂を渡したという理由で、KGBに逮捕されています」

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「刑務所で、明日はクリスマスという日に、17歳の少年に、くちゃくちゃのハンカチにキリストの物語を描いて説明したら、少年がそれを他の人にも説明した。それを”青少年を堕落させた”、といわれ、刑期が延びた。釈放された時「オレはソ連で一番のホモだ」と挑発しているんです」

「パラジャーノフは、未完の脚本が20本あります。「星の王子さま」を映画化したかったそうですが、撮ってほしかった。」
「キエフで『アンデルセン物語』をつくっていますし、パラジャーノフの『人魚姫』を見たかった」

このほかパラジャーノフが亡くなった一年後にトリビシに行き、グルジア王国があったら王女だったという女性と出会った、というエピソードまで。

パラジャーノフに寄せる深い思いに充ちたトークショーでした。

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